​足白癬(みずむし)・爪白癬

白癬とは

白癬は真菌(カビ)の一種である皮膚糸状菌が皮膚の角質に寄生することで生じます。

 

とくに足(足白癬;みずむし)に多く見られますが、爪(爪白癬)や体・四肢(体部白癬;たむし)、股部(股部白癬;いんきんたむし)、頭部(頭部白癬;しらくも)や顔(顔面白癬)などにも生じるため、注意が必要となります。またステロイド外用を誤って使用した場合、異型白癬と呼ばれる診断に苦慮する状態になることがあります。

 

診断にはKOH直接鏡検法と呼ばれる、皮や爪の一部を採取して顕微鏡で皮膚糸状菌を確認することがかならず必要です。検査なしに抗真菌剤を処方することはありません

皮膚糸状菌(KOH直接鏡検)

足白癬(みずむし)

日本は高温多湿の環境であり、みずむしのひとが多い地域です。一説には2,500万人以上のひとが罹患しているとも言われますが、無症状であると治療していない場合や治療していても不完全であったりすることが多々あるとされます。家で家族からの感染だけでなく、ゴルフ場、プールやスポーツクラブのシャワー・お風呂、サウナ、温泉、銭湯、スパなどの公共施設でうつることがあります。

 

足白癬には以下の3つの種類に分類されており、病型にあった治療法があります。

 

趾間型:指趾の間が皮むけするタイプ

  • 最も多く見られるタイプ 抗真菌剤*外用で治します

  • 炎症がある場合、ステロイド外用から治療を開始します

 

小水疱型:土踏まずや足縁に小さい水ぶくれが集まるタイプ

  • 梅雨の時期におこりやすい 抗真菌剤外用で治します

 

角質増殖型:足の裏やかかとの皮膚(角質)が厚く硬くなったタイプ

  • 治療抵抗性で、抗真菌剤の内服治療が必要な場合があります

  • 厚い角質を治療する外用剤を併用します

 

*抗真菌剤は1日1回(入浴後)塗布がほとんどです。塗布回数を増やすとかぶれ(接触皮膚炎)の原因になります。3〜6ヶ月ぐらい外用することが重要です。

白癬と間違えやすい疾患

  1. 汗疱・異汗性湿疹:季節の変わり目にできる小さな水ぶくれと皮むけです

  2. 掌蹠膿疱症:手掌、足底に細かい水ぶくれと赤いがさがさができます

  3. 接触皮膚炎(かぶれ):市販の抗真菌剤などでかぶれた状態です

  4. 好酸球性膿疱性毛包炎(EPF):まれに足の裏にできることがあります

 

疾患を鑑別するためには、KOH直接鏡検法や皮膚症状を詳しくみることが重要です。

爪白癬(爪みずむし)

爪白癬は足白癬から波及するものがほとんどであり、爪と足を治療することが大切です。抗真菌剤外用のみではなかなか治りにくいため、下記のような治療をおこないます。

 

抗真菌剤内服:ラミシール®、イトリゾール®(完全奏効率80%程度)、ネイリン®カプセル(完全奏効率90%程度)

  • まれに薬剤性肝機能障害のリスクがあります(投薬中は採血をします)

  • 飲み合わせの悪い薬があるため、内服前に内服の確認をします(イトリゾール®)

  • ラミシール®は6ヶ月、イトリゾール®、ネイリン®カプセルは3ヶ月が目標の内服期間です

  • 肝機能異常がなく、原則70歳以下のひとが適応になります

抗真菌剤外用:

  • 抗真菌剤(液体・クリーム):爪の隙間から塗布します。効果は低いです

  • クレナフィン®爪外用液:マニキュアタイプで完全奏効率30%程度

  • ルコナック®爪外用液:液体タイプで完全奏効率20%程度

  • 爪甲開窓法(穴あけ法):当クリニックのオリジナルです

    • 爪に丸い穴を開けて、そこから抗真菌剤を塗布する治療法です

    • 麻酔は使用せず、出血もありません

    • 1日1回抗真菌剤を塗布して治します

    • 原則、爪白癬が1〜2趾爪に限局している場合に適応です

爪白癬の治療について気になることがありましたら、ご気軽にご相談ください。

爪甲開窓法:

左)治療前 右)治療3ヶ月後

爪半月がみられ白濁部分が減っている

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